top of page

浅草安来節について

安来節とはどじょうすくいでおなじみの島根県の民謡です。

安来節は正調民謡としても非常に有名ですが、大正時代に大阪と浅草で大ブームになった事をきっかけに浅草公園六区で根付いた大衆芸能の側面もあり、日本民謡を娯楽で発達させた大変珍しい民謡の一つです。当時の浅草公園六区の寄席で流行っていた安来節やどじょうすくいを浅草安来節と呼んでいます。

大和家一座とは

浅草安来節の大ブームを担った大和家三姉妹、その座長である大和家八千代が立ち上げた一座です。

初代八千代の信念であるお客様に楽しんで頂く事をモットウに、年に一度のペースで公演を行っています。

本公演では大正時代の興行として実施していた会場の皆さんと一緒に作り上げるステージを再現しています。

江戸川乱歩も愛した浅草大衆娯楽の安来節

「(前略)さらに、浅草六区の民衆娯楽では、客席と舞台の濃密なコミュニケーションを介して一種の共同性の交感とでもいうべきものが生まれていた。たとえば江戸川乱歩は、浅草の安来節の魅力について次のように述べている。

『(浅草の安来節の魅力は)和製ジャズと言われている通り、小屋全体が一つの楽器であるがごとき、圧倒的な、野蛮きわまる、およそデリケートの正反対であるところの、あの不協和音楽の魅力である。これは浅草公園のある小屋に限られている現象で、まして他地方の安来節にはほとんど見られないところだが、舞台の唱歌がだんだん高潮に達してくると、小屋全体に一種の共鳴現象が起こるのだ。最初は繁昌とか野次とかいうものだったにちがいない。それが徐々に形をなして、音楽的になって、いつの間にか今日の舞台と見物席の交響曲が出来上がったのであろう』

(『乱歩随筆』青蛙房、一九六〇年)」

台東区史通史編Ⅲ(上巻)平成十四年、台東区/台東区史編纂専門委員会より

IMG_7784.JPG

平成総仕上げ興行より

文:野口啓吉(ダーク広和師匠ホームページより)

<浅草安来節大和家一座  オフィシャル公演履歴>

2014年11月23日 浅草木馬亭 興行

2016年 5月 3日 日本橋三越劇場 興行

2017年 9月18日 浅草木馬亭 興行

​2018年 8月 4日 江戸まち たいとう芸楽祭  夏の陣 

                                                 オープニングイベント出演  

2018年10月 8日 平成総仕上げ興行(浅草木馬亭)

2019年 3月31日 富岡八幡宮 さくらまつり出演

2019年 4月24日 浅草公会堂 第二回浅草会 ゲスト出演

2019年 8月 4日 スリランカフェスティバル ゲスト出演 

2020年 1月12日 初春令月風和興行(南大塚ホール)

2022年 9月25日 2代目引退 3代目襲名公演(浅草木馬亭) 

 

​出雲けん

​※年に一度のペースで定期的な興行等を通じて

 浅草の古き良き伝統芸能を楽しんで頂いています。

bottom of page